建設キャリアアップシステムとは
まず、目的としては現場の急速な高齢化と若者離れが建設業界では進んでいることから、優秀な担い手を確保・育成していく必要があるということから作られた制度になります。30歳未満の建設業従事者は全体の10%しか居ません。
建設キャリアアップシステムとは、平成31年4月から本格運用が始まり、2023年度にはすべての建設業が導入しなくてはならない制度になる予定です。(2022年度現在)
大手ゼネコンから下請として受注されている事業者様は、導入が必須になってきますので、ぜひお早めに導入してみてはいかがでしょうか。
建設キャリアアップシステムのメリット
・技能者個人一人ひとりの経験や社会保険加入状況が簡単に建設キャリアアップカードリーダーにかざすだけで、どこの現場でも共通のルールで自動的に就業履歴が蓄積されるので現場が変わっても大丈夫
・技能や経験の確認や証明が簡単になる
・建退共証紙の添付状況を簡単に確認できる
・レベルが上がると親会社にプレゼンしやすい
・社会保険加入状況の確認が効率的にできる
・現場の入退場が確認しやすくなる
・施工体制台帳や作業員名簿などの書類作成が簡単になる
・技能者に証紙を交付するなどの建設業退職金共済制度関係事務が効率化される
・いい技能者がいるか一目で分かるので仕事を受注しやすくなる
・下請けや専門工事業者のレベルが確認しやすくなる
技能者には、建設キャリアアップカードがそれぞれ渡されます。技能者能力を4段階に評価されます。
レベル1からレベル4まであり、レベル1のカードを持っていることで元請業者にアピールできます。
デメリット
・登録がめんどくさい
・金銭がかかる
・大手ゼネコンはほとんどがキャリアアップシステムを導入しているので登録しなかった技能者は現場に入れない場合がある
・就業履歴の蓄積がどんどん遅れる